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環境ニュース[海外]

韓国、済州島の在来植物の伝統知識調査で2300事例が判明

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2012.02.23 【情報源】その他/2012.02.08 発表

 韓国国立生物資源研究所(NIBR)は、「在来植物についての伝統知識に関する研究・調査」で、2300例の伝統的利用知識が得られたと発表した。済州島の在来植物の伝統知識を迅速に獲得・保全することを通じ、生物関連産業の利用基盤を確立することを目的としたこの調査は、済州島内陸・沿岸地域だけでなく、済州島出身者が多く居住する日本の鶴橋(大阪)でも実施された。済州島では、各種生物資源が様々な用途に利用されていること、在来植物の栽培や利用法が島内でも地域によって異なることなどがわかったという。鶴橋では済州島と地理的に隔離されているため、未だに昔の伝統知識や文化が守られており、ドクダミを使った化粧水の作り方や、オウシュウヨモギによる「魚の目」の治療方法などが一世から二世へと伝えられていた。NIBRはこれらの伝統的利用知識を、遺伝資源へのアクセスと利益配分(ABS)に関する名古屋議定書に基づき、遺伝資源に関わる伝統知識の保全と保存のための重要なデータとして利用するとしている。またこのデータは、生薬、顔料、香辛料などの開発に必要な新素材の探査にも利用される。【韓国環境部】

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