欧州委員会、船舶から排出される温室効果ガスの削減に関し意見を募集

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.02.06 【情報源】EU／2012.01.19 発表

　2012年1月19日、欧州委員会は、船舶が排出する温室効果ガス削減対策に係る意見を公募する。公募は2012年4月12日までオンラインで行われる。
　EUは2020年までに全部門の温室効果ガス総排出量を20％以上削減する目標を掲げている。2011年末までに国際海運部門の排出を盛り込んだ国際協定が承認されない場合、欧州委員会がこの部門の排出量をEUの削減目標に含めるよう提案することが2008年の法律で定められている。国際海事機関（IMO）や国連気候変動枠組条約（UNFCCC）の取組にも関わらず、新造船舶や既存船舶に対する削減対策に大きな進展はなく、欧州議会と欧州加盟国は、国際協定が結ばれない場合には何らかの措置をとるよう欧州委員会に求めていた。国際海運部門の排出量は地球全体のCO2排出量の約3％を占め、対策を講じなければ2050年には2倍以上になると見込まれている。排出削減対策を導入すれば燃料消費も減り、船舶用燃料費も毎年数十億ユーロずつ削減され、「低炭素」の船舶用機器等の需要を促すことにもつながるという。【欧州委員会】