一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、家庭ごみ排出違反の罰金廃止を提案
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2012.01.27 【情報源】イギリス/2012.01.16 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、家庭ごみの不適切な排出に対し科される高額の罰金を廃止する計画を公表し、意見を公募している。現行制度下では、ごみを誤って収集日でない日に出したり、指定と違う容器に入れる等、排出方法が不適切な場合、地方自治体はその世帯に最高110ポンドの定額罰則通知を発行するか、刑法による判決と最高1000ポンドの罰金を求めることができる。これはイギリスの環境保護法(1990年)に基づくものであるが、DEFRAのスペルマン大臣は、「ごみの適切な排出はリサイクル率向上のためにも望ましいが、悪意のない違反に高額な罰金は正しい方法ではない」として、法の改正を提案したもの。今回の提案では、罰金が認められるのは、誤った排出方法でごみを出すことで「地域の快適な環境を害している」と当局が証明できる場合に限られる。ごみの適切な管理を怠り近隣住民や環境への問題を引き起こす者に対しては、従来通り措置を講じることができるが、悪質でない誤りについては、同じ扱いとしないこととしている。提案には、法改正までの暫定措置として、現行の罰金を引き下げる措置も盛り込まれている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】