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環境ニュース[海外]

国連気候変動枠組条約、京都議定書のクリーン開発メカニズムに関するハイレベル政策対話を開始

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.01.11 【情報源】国連/2011.12.15 発表

 国連気候変動枠組条約事務局とクリーン開発メカニズム(CDM)理事会は、京都議定書のCDM実施による経験を将来のCDMに生かすためのハイレベル政策対話を開始した。対話を実施するパネルには、市民団体の代表、政治家、企業家ら12名が参加する。パネルはCDM理事会から独立した機関として政策対話を実施し、独自の勧告を行うという。
 パネルは今後、幅広い関係者の意見をもとにCDMの運用、実績、利点や欠点について、十分かつ偏見のない実情を把握し、2012年9月にCDM理事会へ報告書を提出する予定である。報告書には、CDMの将来の設計および運営に関する勧告のほか、新たな市場メカニズム利用手法等を含め、交渉の土台となる情報が含まれる予定。一般市民からのパネルへの意見・要望等は、2011年10月27日から2012年1月16日まで受け付ける。
 CDMは途上国における温室効果ガス排出削減プロジェクトの資金調達手段としてよく機能し、72カ国で3600件以上のプロジェクトが実施されているが、多くの批判や改革の要望もある。そのためCDM理事会は、CDMを気候変動に立ち向かうためのいっそう強力なツールとするべくこれまでの教訓を取り入れていくとしている。条約のフィゲレス事務局長は、「この対話の目的はCDMの長所と欠点をともに明らかにし、将来に活かすこと」としてその成果に期待を表明した。【国連気候変動枠組条約事務局】

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