国連気候変動枠組条約事務局長、技術執行委員会の初会合での進展を歓迎

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.09.20 【情報源】国連／2011.09.03 発表

　国連気候変動枠組条約事務局（UNFCCC）は、2011年9月1日からボンで開かれていた技術執行委員会（TEC）の初会合が、3日間の協議ののち、大きな成果を上げて終了したと発表した。主な議題としては、技術的ニーズの概要をどのように提供するか、技術の開発と移転に関する政策・技術的課題の評価方法、革新的技術の情報共有の方法、技術メカニズム（TC）に弾みをつけるため関係者に参加を促す方法などが取り上げられた。
　特に、各国、各地域の公共機関、ビジネス界、学識者、NGOなど広い範囲からの参加促進を図るため、TECは、限定的ながらその会合にオブザーバーとしての参加を認める等の具体的方法を取り決めた。研究機関や学術団体等、広範囲の関係者の協力、特に民間企業による積極的な取り組みが必要としていたUNFCCC事務局長も、この決定を高く評価した。TECは、2010年12月、カンクンで開催された第16回気候変動枠組条約締約国会議で設置が決定したTCの一翼を担う機関である。TECがTCの方針検討を担当し、その実行推進には気候技術センター及びネットワークがあたるという。【国連気候変動枠組条約事務局】