一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、新車への「環境革新技術」導入に対しインセンティブ供与へ
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.08.15 【情報源】EU/2011.07.25 発表
欧州委員会は、新車からのCO2排出量の削減につながる新技術への投資に対し、自動車メーカーがよりインセンティブを得ることを可能にする規則を承認した。これは、排出量の削減につながると証明された「環境革新技術」を実現する新車によって達成されるCO2排出削減量に対し、自動車業界がこれを排出権として受け取ることを可能にするもの。これにより、2015年までに1キロメートル走行あたりのCO2排出量を平均130グラムにする欧州連合の目標を自動車メーカーが実現することを支援する。「環境革新技術」により、この目標に対し、1キロメートル走行あたり7グラムが考慮される。対象となる「環境革新技術」は、市場において新しい技術であり、CO2を大量に削減することに貢献し、車両からのCO2排出量の決定に考慮する以外には適用されない技術である。また、技術は、車両の安全性を損なうことなしに、駆動力や装置のエネルギー消費の改善を目指すことが求められる。これは、つまり、電力エネルギー用の太陽光発電設備は「環境革新技術」としてみなされるが、車内のオーディオ設備はみなされない。欧州委員会は、自動車メーカーと部品供給会社から提出される申請書を審査し、「環境革新技術」の承認について決定を行う。それぞれの車種の「環境革新技術」によって削減されるCO2排出量は、車両形式認証手続きの一部として承認される。【欧州委員会気候行動局】