一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU、プラスチック袋の削減方法、生物分解性容器の知名度向上方法について市民から意見を募集
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2011.06.02 【情報源】EU/2011.05.18 発表
欧州委員会は、プラスチック袋の有効な利用削減方法と生物分解性の容器の知名度向上方法について、欧州市民の意見の公募を開始した。欧州市民ひとり当たり、年間500袋のプラスチック袋を消費しており、それらのほとんどが一度のみ利用されている状況である。2008年は、ヨーロッパ全体で、200万台以上の乗用車の重量に相当する340万トンのプラスチック袋が消費された。プラスチック袋は軽く小さく、廃棄物処理されず、分解されるまでに数百年必要となる海洋環境などに捨てられることが多い。複数の加盟国では、課金、小売業との協定、特定のプラスチック袋の禁止などの対策が導入されているが、欧州連合全体では、このような対策実施には至っていない。そのため、2011年3月に、加盟国の環境大臣が、効果的な対策導入の必要性に言及していた。また、欧州委員会は、堆肥化と生物分解に関してEU容器包装指令における要求が適したものかどうか、市民から意見を求める。指令では、自然の条件において環境に分解される生物分解性の製品かコンポスト施設においてのみ分解される製品か区別されていない。そのため、消費者にとって生物分解性の容器のよりよい認識方法について、市民から意見を求める。【欧州委員会環境総局】