イギリス政府　排出取引スキーム　補助金オークション　無事成功

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2002.03.25 【情報源】イギリス／2002.03.13 発表

　イギリス環境・食糧・地方事業省は、３月１３日、３４団体がイギリス政府の排出取引スキームに参加し、補助金オークションが無事成立したと伝えた。
　参加企業は、スキームの５年間で、温室効果ガスの年間排出量をCO2相当量で４００万トン分以上削減することを誓っている。これは２０１０年までにイギリスが計画している年間削減量の５％を超える。
　今回のオークションは、政府がインセンティブとして用意した２億１５００万ポンド(３９５億６０００万円)を参加企業に分配するもの。オークションには、ブリティッシュ・エアウェイ、BP、シェル、デュポン（UK)、フォード、ロールスロイス、モトローラなどが参加した。一社が最高で受け取れる
のは総額の２０％、つまり４３００万ポンド(７９億１０００万円)となっている。補助金を受け取るために、各社は、5年間、毎年、削減目標を達成しなければならない。参加企業は自らの取組で排出削減を目指すこともできるが、４月２日からスタートする排出枠（アラウアンス）取引を活用し、他社のアラウアンスを購入して目標を達成することもできる。なお、アラウアンスは、スキーム期間中の他の年の目標を達成するためにとっておくことも可能で、さらに、各企業の削減分をスキーム終了後に繰り越して貯蓄(バンキング）しておくこともできる。
　なお、今年後半には、気候変動協定（Climate Change Agreement）に参加する６０００社もの企業が、排出取引スキームに加わることも期待されている。

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【イギリス環境・食糧・地方事業省】