イギリス、ピートの段階的使用禁止に関する提案を公表、パブリックコメントを募集

　12月17日、イギリス政府は、イングランドにおけるピート（泥炭）の使用を、2030年までに段階的に廃止していく提案を公表し、これに対するパブリックコメントの募集を開始した。提案では、公的機関は2015年までに、園芸愛好家は2020年までに、園芸農業事業者は2030年までに、ピートの使用を廃止し、持続可能でピートを含まない代替品を使用することを求めている。さらに、園芸農業事業者におけるピート使用の廃止に伴うチャンスと障害を確認するため産業主導の期間限定のプロジェクトチームの設立を求めている。また、2015年に新政策とその進捗に関する包括的レビューを実行するとしている。意見募集は、DIY店、園芸センター、培地生産者、自治体、非政府組織といった幅広い利害関係者を対象とし、提出された意見は、2011年春に発行予定の「自然環境白書」に掲載される。【イギリス環境・食糧・農村地域省】