一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、3市が再生紙利用100%を達成
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2010.10.14 【情報源】ドイツ/2010.10.01 発表
10月1日、ドイツ連邦環境省は、地方自治体における再生紙の利用状況を調査する「ペーパーアトラス2010」においてボン市、エッセン市、ハレ市が、行政機関及び学校において使用する紙を100%、再生紙にすることに成功したことを発表した。特に、ハレ市における再生紙の割合は、前年は13%であったが、1年の間に100%に達した。この調査は、連邦環境省とドイツ地方自治体協会が共同で実施しているイニシアティブ「Pro リサイクリングペーパー」の枠組みで実施したもの。3年前から毎年実施しており、人口10万人以上の自治体における紙使用量、再生紙使用率、環境負荷削減量を調べている。今回の調査には、最終的に対象地方自治体の85%が参加した。結果、参加地方自治体の半数以上が、再生紙利用率80%以上を達成していることが明らかになった。これらの再生紙利用により、水3億5000万リットル(280万人分の1日の水消費量相当)、エネルギー7200万kWh(3人の世帯構成員を持つ2万世帯分の年間の電力消費量相当)、二酸化炭素190万kgの削減がもたらされた。【ドイツ連邦環境省】