一般財団法人環境イノベーション情報機構
再生ビンと再生プラスチックで出来た船「プラスティキ」号、航海へ
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2010.03.18 【情報源】国連/2010.03.09 発表
UNEPは、再生ビンと再生プラスチック1万2500トンを使って、約18mの双胴船「プラスティキ」号を製作した。プラスティキ号は、世界の海に捨てられる大量のプラスチックゴミに注意を払うよう呼び掛けるとともに、ゴミ問題を解決するために廃棄物をどのようにして資源にするか考え直してもらうことを任務としている。約3年前に発表された国連環境計画(UNEP)の報告書「深海及び公海における生態系と生物多様性」で、漁業や汚染、その他様々なストレスが世界の海に影響を及ぼしている点が強調され、これを受けてプラスティキ号のコンセプトが生まれた。
プラスティキ号の記者会見は、2月26日にサンフランシスコ湾近くのカバロ・ポイント・ロッジで開催され、サンフランシスコ市のニューソム市長、71名の記者など200人以上が集まった。プラスティキ号にはロスチャイルド氏とそのチームが乗船。サンフランシスコからオーストラリアのシドニー湾まで、太平洋にある世界最大のゴミの集積地など、各国の問題地域(ホットスポット)を経由しながら、2万370キロメートルを航海する予定である。【UNEP】