イギリス　持続可能な木材調達の基準を強化へ

【ごみ･リサイクル グリーン購入】 【掲載日】2010.02.01 【情報源】イギリス／2010.01.20 発表

　イギリスのベン環境大臣は、4月1日より、イギリス政府の木材調達方針に、新たに社会的基準が加えられることを発表した。これは2009年8月に終了した協議を元にしたもの。
　政府はこれまで、政府が調達する木材は、持続可能な方法で栽培され、合法的に伐採されたものであることを条件にしてきたが、今回、新たに労働者の権利などを含む社会的な基準が付け加えられる。
　新たに追加される基準は以下のとおり
●証明書や証拠書類があること、法令や税関手続き、伝統的な土地所有形態を尊重していること、森林に関する権利が正当に行使されていること
●土地所有と権利の行使、森林管理や労働条件などをめぐる紛争や問題を解決するメカニズムがあること
●林業従事者の基本的な労働権、健康、安全などを守る措置をとること
　なお、現在、イギリスが購入している木材のうち、政府が調達している木材は約20％を占め、さらに地方自治体や公共機関の調達を含めると40％に上ると推測されている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】