一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス 生分解性ゴミ袋の普及を目指す
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2009.11.30 【情報源】フランス/2009.11.19 発表
フランスのジュアーノ閣外大臣(エコロジー担当)は、フランス市町村長協会(AMF)のペリサール会長、プラスチック業種組合の代表者らとともに、生分解性ゴミ袋の普及を目指す協定に調印した。生分解性ゴミ袋は、植物資源を原料としたプラスチックで作られており、コンポストにしたり、メタン発酵させたりする生ごみの収集に利用される。この協定は、こうしたゴミ袋の普及を目指すもので、2009〜2012年廃棄物行動計画および環境グルネル(環境懇談会)の延長上に位置付けられる。協定では、以下の3つの約束が盛り込まれている。
●生分解性ゴミ袋の供給の透明性を向上させる
産業界は、植物性資源で作られる生分解性ゴミ袋を十分に供給することを約束する。
●消費者への普及啓発
地方公共団体との連携による情報キャンペーンは、地方ごとの特性(有機肥料等に関する業界の存在、店舗での供給可能性)に応じて、消費者向けに行われる。こうしたゴミ袋の環境面でのメリットを市民に情報提供することを目指す。
●コンポストやメタン発酵を通じた有機ゴミの有効利用に関する業界の発展
生分解性ゴミ袋の普及は、家庭の有機ゴミのコンポスト化の促進、メタン発酵施設等の設立により、有機ゴミの有効利用に関する業界が力をつけることにつながる。
また、生分解性ゴミ袋がコンポスト化やメタン発酵に、容易に使用されるようにするため、2009年に定められた植物原料の最低使用割合(40%)を引き上げ、2018年には最低70%とすることを目指すという。【フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発・海洋省】