一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス 不法投棄が改善傾向に
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2009.10.13 【情報源】イギリス/2009.10.01 発表
イギリスの環境・食糧・農村地域省が発表した新たな統計により、イングランドの不法投棄が改善されたことが明らかになった。主な内容は以下のとおり。●2008/09年度の不法投棄は地方自治体などが処理したものを含め116万トンになるが、これは前年の128万トンに比べ9.3%減少した。全体量のうち、50%は高速道路で廃棄された。
●地方自治体の報告によると、不法投棄の除去にかかる費用は約5490万ポンドに上る見込み。
●地方自治体の執行活動は、2008/09年度は3.9%増加し、52万件以上となった。このうち、起訴されたのは2000件。
今回の発表を受けてイギリスのイランカ・デイビス政務次官は「9%の改善は歓迎すべきことであるが、116万トンの不法投棄はまだまだ多い」、「不法投棄をやめるよう、地方自治体・政府・市民がそれぞれの役割を果たすべきである」と述べた。
また、政府の主な対策としては、企業が廃棄物処理を適切に行えるよう法規を見直すこと、企業が自らの産業廃棄物を処理する責任を有していることを説明するキャンペーンを行うこと、地方自治体とともに不法投棄防止戦略を策定すること、不法投棄を止めさせる意識向上のためのキャンペーンなどが挙げられている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】