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環境ニュース[海外]

EU最初の自然関連法 野鳥指令が30周年

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2009.04.09 【情報源】EU/2009.03.31 発表

 EU初めての自然関連法、野鳥指令は、4月2日に30周年を迎える。この指令は、欧州の環境政策の大きな成果の一つで、生物多様性の喪失を阻止する戦略の中心となっている。
 野鳥指令は、特に特別保護地域(SPA)のネットワークを通して、欧州で絶滅の危機にある多くの野鳥の減少を食い止める重要な役割を果たしている。現場で行動するEU、各国政府、保全活動者及びボランティアによる活動により、ヘラサギ、オジロワシ、ニシカタジロワシなど、多くの野鳥に明るい未来が開かれるようになってきた。
 現在、5000ヶ所以上の特別保護地域があり、EUの陸地の10%以上をカバー、生態系ネットワークナチューラ2000」の一部を形成している。野鳥指令はEUの27加盟国において責任を分担し、協力する好例となっている。
 このような進展にもかかわらず、EUにおいて500以上の野鳥が深刻な圧力を受けている。最近の科学的知見によれば、欧州の野鳥の43%の種が絶滅の危機にあるか、減少している。これはナチューラ2000の大きな課題である。田園地帯に生息する普通の野鳥にも保護が必要である。農業政策の変化により、農地の野鳥が減少してきている。その数は1980年から約50%落ち込み、今日では横ばいとなっているが、農業その他の政策に野鳥保護を組み込んでいく必要がある。【欧州委員会環境総局】

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