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環境ニュース[海外]

ドイツ連邦環境省と連邦経済省がデポジット義務の拡大に合意

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】ドイツ/2001.01.31 発表

 ドイツ連邦政府は、2002年1月1日から、環境に悪影響を及ぼす全ての飲料容器包装に、デポジット義務を課す。
 今回、この点につき、連邦環境大臣と連邦経済大臣の合意が成立し、環境大臣は、制度改正のための改正容器包装令の草案を関係産業団体に送付した。
 ドイツの現行制度によれば、デポジット義務は、再利用可能な容器包装の市場流通量の割合が、飲料物全体で72パーセントを下回った場合、再利用可能な容器包装の市場流通量の割合が1991年実績を下回る飲料物について発生する。この制度の下で、初のデポジット義務が、今年の夏に、ビールとミネラルワォーターのワンウェイ容器に生じるものと予想されている。
 コーラ缶等は、環境に悪影響を与えているが、命令の要件を満たさないために、デポジット義務を課されない見込みである。
 連邦環境省は、こうした状況を踏まえて、万人が納得できて、実現可能な制度作りを目指して、命令の改正作業を進めてきた。
 改正案によれば、デポジットが徴集されるのは、すべての飲料用缶、使い捨て飲料用ビン、使い捨てプラスチックビン(ペットボトル)で、内容物の如何を問わない。他方、飲料用厚紙は、環境に有益な包装に分類される。デポジットの額は、0.25ユーロ(25円)で、1.5リットルを超える場合には、0.50ユーロ(50円)となる。
 環境省と経済省は、デポジット制度の実施のための追加投資額を総額20億8000万マルク(1040億円)とみこんでいて、これを基に、各年の追加費用を、2億6500万マルク(132億5000万円)と試算している。この額は、容器包装1個分に換算すると、1.84ペニヒ(0.92円)にすぎない。そのため、デポジット制度は、産業界や商業界に、不当に高い費用負担を負わせるものではないと、環境大臣は述べている。【ドイツ連邦環境省】

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