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環境ニュース[海外]

イギリス 外来種から固有種を守れ! 対策強化を協議

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.11.21 【情報源】イギリス/2007.11.08 発表

 イギリス環境・食糧・農村地域省及びウェールズ議会政府は、イギリス固有の野生生物の保護強化に関する協議書を発表した。
 外来種侵入の勢いは増し、生息地破壊に続く世界中の野生生物の脅威となっており、捕食、競争、病気の蔓延など、固有の野生生物に悪影響を与えている。これにより、農業、漁業、林業、開発といった経済面にも影響が及ぶおそれがある(イギリス経済への影響は年間約2億ドルとされる)。
 今回の協議文書は、「1981年度野生動物及び田園地域法」付則第9表に記載される、外来種鳥類、魚類、動植物リストの改定を提案している。リスト上の生物は、すでに自然界で生息してしまっているが、今後、放す場合には許可を得なければならない。リストには、コザクラインコ、ソウギョ、水生シダ、アメリカヅタなど新たに74種を加えること、モンゴルアレチネズミ、ヒマラヤヤマアラシなどすでに自然界から姿を消した7種を削除することが提案されている。
 また、同法律14条ZA項に基づき、特定の非固有種の販売を禁止することも協議に盛り込まれている。対象となるのは、ウシガエル、ザリガニ数種、ブラジルチドメグサ、ホテイアオイなど。これまで販売が禁止されたことはなかった。既に販売をやめている業者もいるが、これらの種は侵略性が非常に強く、逃げ出すリスクもあり、簡単に自然界で広がってしまうおそれがある。
 2005年に行なわれた調査によると、イングランドにおける外来種の数は2721種、そのうち1798種(66%)が植物であるという。意見募集の締め切りは2008年1月31日まで。【イギリス環境・食糧・農村地域省】

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