一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス 包装廃棄物のリサイクル・リカバリー目標について協議
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2007.10.25 【情報源】イギリス/2007.10.11 発表
イギリスのラドック環境大臣は、10月11日、包装廃棄物のリサイクルの強化などを提案する協議文書を発表した。同文書には、2008年1月以降に適用される事業者向けリサイクル目標などが示されている。2008年以降、EU各国は、容器包装指令で示される最小限のリサイクル目標に上乗せして目標を設定できるようになる。
イギリスでは容器包装規則の導入以降、包装廃棄物のリサイクル率は、1997年の27%から、2006年の57%へと大きく改善してきているが、まだ改善の余地がある。
EUの容器包装指令が求める最小限のリサイクル目標は55%、リカバリー目標は60%だが、イギリス政府は目標をさらに上げ、リサイクル目標を2008年は55.7%、2009年は56.8%、2010年は58.4%とし、リカバリー目標はそれぞれ、60.6%、61.8%、63.4%とした。リサイクルは埋立処分への依存を減らし、特にアルミニウムなどのリサイクルはCO2排出量の削減にもつながる。今回の提案による便益は、およそ110万ポンドと推計されている(CO2削減による便益880万ポンドと、生産者にかかる費用770万ポンドの差)
今回の提案は「汚染者負担原則」、および2007年5月に発表されたイングランド新廃棄物戦略の目標に即している。
意見募集の締め切りは2007年11月30日。【イギリス環境・食糧・農村地域省】