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環境ニュース[海外]

中国初の工業省エネカーボン基金プロジェクト契約が締結

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2007.05.25 【情報源】中国/2006.07.18 発表

 世界銀行は先日、イタリアカーボン基金を代表して、ある中国企業と温室ガス排出削減取引契約を交わした。これは、「京都議定書」クリーン発展メカニズムにおける、初の中国エネルギー効率向上プロジェクトである。同プロジェクトは年間6万1860トンの二酸化炭素排出を削減していく予定である。
 中国南京転炉石炭ガス回収プロジェクトは、転炉石炭ガス回収・発電システムを導入する。同システムは、第四世代の転炉石炭ガス回収システム(OGシステム)を利用する。南京鋼鉄股フン有限公司(NISCO、南鋼)の二つの転炉が製鋼過程で生産した転炉石炭ガス(LDG)を回収し発電する。二つの転炉石炭ガス回収利用サブプロジェクトにより、発電された電力を同企業の日常生産における一部の電力需要に使い、一部の電力網からの電力供給を代替することで、二酸化炭素の排出を削減する。
これは、中国政府が認可した初のエネルギー効率向上CDMプロジェクトである。現在までに、中国の大部分のCDMプロジェクトは、HFC-23、埋立地、炭鉱ガスと再生可能エネルギーであった。
 南鋼は初めてCDMプロジェクトを実施した中国の鋼鉄工場であり、これは世界銀行カーボン融資活動の初の製鉄産業プロジェクトでもある。世界銀行は、これら「初」の一翼を担ったことを誇りに思っている。【中国環境報】

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