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環境ニュース[海外]

中国 三省庁が公文 自動車リサイクルが本格化へ

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2007.05.24 【情報源】中国/2006.02.16 発表

 2月14日、国家発展改革委員会、科技部、国家環保総局は合同で「自動車製品回収利用技術政策」を公布した。この「政策」は国産・輸入自動車の材料リサイクルや国内廃棄自動車の回収などについて具体的に定めている。
 この「政策」では、2012年には全ての国産・輸入自動車の回収利用率(1台の自動車でのリサイクルする部分の重量比率)を9割前後にし、材料の再利用率を8割以上とする。2017年には、全ての国産・輸入自動車の回収利用率を95%、材料の再利用率を85%以上とする。
 また2010年自動車メーカーや自動車輸入代理店は、販売自動車とその包装物の回収処理を自前で行うか、専門業者に回収処理を委託しなければならない。ハイブリッド車を含む電動自動車メーカーは、自動車内の蓄電池の回収処理を行わなければならない。
 同三省庁は、この政策は2010年までに徐々に実施され、自動車回収利用率を自動車製品市場参入許可管理体系に組み入れることを強調しているとした。回収リサイクル率が低ければ、市場が参入できなくなる。
 今後中国で生産、販売する自動車は、廃棄後の解体が便利なように、違う材料を取り外しやすくするように設計することが必要になる。また最終的には再生不可能な材料や環境に悪影響のある材料の使用ができなくなる。水銀六価クロムなどの重金属の使用も規制される。また輸入廃棄自動車から部品を取って国内の自動車生産や補修に利用することを禁じ、加工エネルギーが高く、効率が低く、汚染型でコストも高い自動車材料や有毒有害な自動車材料の輸入も禁止する。【中国環境報】

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