一般財団法人環境イノベーション情報機構
中国 寧波:リサイクル資源回収システムを整備
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2007.05.24 【情報源】中国/2005.12.02 発表
電話やインターネットにより廃品回収訪問サービスを予約できる。廃品はコミュニティの回収地点を経由し、密閉型回収車でリサイクル資源加工交易センターにまとめて運搬される。5年後、こういったリサイクル資源回収システムが浙江省寧波市の市街地で実現し、さらに市全体(県、区)に展開される。情報によると、同市のリサイクル資源回収システムは、ハードおよびソフトの両方面で実質的建設段階に入った。ハード面では市街地コミュニティに114ヶ所の回収地点と1ヶ所のリサイクル資源加工交易センターを建設する。今年から2007年末にかけて、市全体で60ヶ所の回収地点建設作業を完了させる。同センターは2007年末に基礎建設を完了し運行が開始される。大部分の業者は加工交易センターに加入する。2008年から2010年にかけて、新たに54ヶ所の回収地点の展開・建設を完了させる。
同市のリサイクル資源回収システムの特徴は、作業員教育や情報システムなどのソフト面の構築を重視する点にある。以前は1台の三輪車、1枚の看板、1本の天秤棒により移動式回収業者が多数見られた。ゲリラ的な収業者が民家の古紙や電気製品を回収して回り、簡単な分別を行った後、回収所に売り渡したり、中古市場に流したりした。また使用不能なものは捨てられた。同市のリサイクル資源回収システムは、こういった組織化されていない「ゲリラ」的廃品回収業者を統合し「正規軍」を編成する意義がある。【中国環境報】