一般財団法人環境イノベーション情報機構
中国 山東省:工業危険廃棄物の管理を強化
【ごみ・リサイクル 産業廃棄物】 【掲載日】2007.05.23 【情報源】中国/2005.11.10 発表
先日、山東省環境保護局は通知を公布し、各市に対し企業の危険廃棄物の監督・管理を強化し、住民の健康と環境を保護するよう要求した。同通知の要求内容は次の通り。危険廃棄物の管理を日常環境管理に取り入れ、生産・収集・運搬から無公害化処理に至る全過程に対して監督・管理を強化する。危険廃棄物重点汚染源記録書を作成し、危険廃棄物重点汚染発生・処理状況報告制度を確立する。危険廃棄物の年間発生量が100トン以上の団体は市級危険廃棄物重点汚染源動向記録に、10トン以上の団体は県級危険廃棄物重点汚染源動向記録に載せる。省環境保護局は上記に基づき危険廃棄物発生量の大きい企業を省級危険廃棄物重点汚染源とみなす。
また各市は危険廃棄物管理体制を確立し、申告・登記管理制度を整備する。毎年11月に登記変更を実施し、各団体の危険廃棄物の処理能力・処理量・リサイクル量・移動量等の状況を把握する。危険廃棄物経営許可証制度と危険廃棄物マニフェスト制度をしっかり実施する。各市管轄区内の危険廃棄物移転活動の管理規則を定める。危険廃棄物発生を伴う建設事業に対する環境管理を強化し、各級環境保護局は建設事業環境アセスメント文書の審査段階において、国家・省の危険廃棄物管理・処理に関する規定を遵守し、危険廃棄物を適切に処理するように要求している。
さらに環境違法行為の取り締まり強化を求め、定期検査や抜き打ち検査を行い、危険廃棄物の発生・経営団体に対する恒常的監督・検査を強化する。同時に、市・県級環境保護局は緊急対応体制を整備する。【中国環境報】