一般財団法人環境イノベーション情報機構
中国 広州:5年後、ゴミ分別に関する法規が制定される
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2007.05.17 【情報源】中国/2005.07.20 発表
広州市人民代表大会第12回3次会議で提出された“広州市のゴミ分類回収の宣伝・運用強化に関する提言”への回答によると、同市環境衛生局は近く担当者を現地に派遣しゴミ分別回収状況を観察し、5年あまりかけてゴミ分別に関する法規の基本的枠組みを制定する。環境衛生局の関係者によると、同市のゴミ分別が困難な要因は以下の4点。一、ゴミ「分別投棄、分別回収、分別処理」システムが確立していない。ゴミの無秩序な投棄・搬送車両等の不足・資金不足等が深刻で、ゴミを売るのを禁止できない。二、処理前のゴミ回収の費用対効果が低い。三、資金不足によりゴミ最終処理利用施設が整備されていない。四、住民のゴミ分別に対する認識不足や法律制定の遅れ――である。
以上の課題に対し、同市は以下の四点から問題解決を図る。一、各種機関・団体・企業等各界に働きかけ、広範な宣伝・教育を推進する。二、ゴミ分別・収集運搬システムを再構築する。三、飲食業・機関・団体の単独の食品ゴミ回収処理体制を整備する。四、ハード面では、ゴミ処理利用施設の建設を急ぐ。同市は現在、生活ゴミ燃焼発電所を建設中で、生活ゴミの資源化利用の実現に努力している。【中国環境報】