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環境ニュース[海外]

モンゴル:砂漠化防止のため中国と連携強化

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2007.05.17 【情報源】中国/2005.07.01 発表

 2005年春、モンゴルの多くの地区で大規模な砂あらしが連続して発生した。森林や草原の減少に伴う砂漠化の進んだモンゴル南部は砂あらしの発生源。同国自然環境大臣によると、中国の協力を得て砂あらし対策措置を実施する。
 近年、モンゴルの森林面積は減少の一途で、現在森林面積の占有率はわずか8.2%。草原の砂漠化も深刻で砂漠地帯は全国総面積の約40%を占める。日照りと砂漠化により地表の水資源も減少している。これらが頻繁な砂あらしの発生の要因となる。
 同国は首都ウランバートルやその他の地区で砂漠化防止措置を実施している。政府は「グリーン長城プロジェクト」と名付けた防砂林ラインの建設計画を決定した。2005年から30年間かけて全長3000km、幅500〜1000mの防砂林ベルトを完成させる。中国と隣接する同国12の省を縦断し、総事業費は約1億7000万ドル。
 砂漠化の整備はモンゴル発展の鍵となる。中国と同国には4600kmにおよぶ国境線があり、その両側に砂漠地帯が存在する。砂あらしによる被害防ぐため連携して対策を実施する必要がある。同事業実施の際、問題となるのが水不足問題、そのため中国の進んだ灌漑技術を導入する。
 また、国内森林および草原保護措置を実施する。木材の輸入を奨励し、関税や増値税を廃止する。不法な伐採の取り締まりを強化し、罰金等の措置を強化する。さらに牧畜の頭数を草原面積の許容範囲内に制限する。【中国環境報】

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