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環境ニュース[海外]

中国 石漠化現象が貴州の耕地を年間30万ムー襲う

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2007.05.17 【情報源】中国/2005.06.17 発表

 関連部門の統計によると、中国の石漠化面積は32万k平方メートルに上り、毎年2〜4%のペースで拡大している。貴州省は石漠化により毎年30万ムー(15ムー=1ha)の耕地が減少し、石漠化は貴州で最も深刻な生態系問題の一つである。石漠化とは、表面の土壌が流失して、下の岩石が表面に現れる現象である。
 中国の石漠化現象は主に広西、貴州、雲南、四川、湖南、湖北、重慶、広東の8 省市区に分布し、中でも貴州、広西、雲南は最も深刻である。石漠化の直接的原因は過度の開墾、伐採、過放牧である。石漠化により中国南方の溶岩地区で[1]土地劣化が起こり、作物が育たなくなる、[2]生態系の悪化により生活環境が侵され、飲料水確保もできなくなる、[3]自然災害が多発、[4]貧困の深刻化、[5]大量の土壌が流失するなどの問題が引き起こされている。
 特殊なカルスト地形という特徴は、貴州での石漠化被害が最も深刻化する原因の一つとなっている。カルスト地形は元来生態系が脆弱で、さらに人間活動により石漠化が加速される。土地劣化のためにさらに開墾を進めてますます生態系が破壊されるという悪循環に陥っている。
 石漠化対策のため、ここ数年中央政府と貴州省では大量の予算を投じ、山林閉鎖による育林267万ムー、荒地の植林植草を行い、また各部門が石漠化対策の実験事業を行い、生態系危機の緩和に取り組んでいる。【中国環境報】

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