一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ 容器包装廃棄物令の成果について発表
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2007.02.08 【情報源】ドイツ/2007.01.26 発表
ドイツ連邦環境省は、1月26日、容器包装廃棄物令の成果に関してコメントを発表した。これは連邦議会の90年同盟/緑の党議員団からの質問に答えたもの。●ガラスや古紙といった資源物質では、製造者・販売者に生産責任が課せられて以降、リサイクル率が大幅に上昇。ガラスは50%から85%に、古紙は44%から80%に増加した。
プラスチックに関しては、容器包装廃棄物令により、初めてリサイクルが導入された。デュアルシステムによってリサイクルされた廃棄物量は、2004年に約420万トンとなった。
●容器包装廃棄物令は、廃棄物の発生抑制も、リサイクルも達成するものである。また、容器包装の消費量の伸びと経済成長を切り離すことにも成功している。
プラスチックのリサイクルは増加し、容器包装に占める塩化ビニルの割合は大きく減少した。ライセンスを得たプラスチック容器が、原材料として新しい製品に利用される率は、36%を超えている。この数値は、同令の目標値を上回っている。
●容器包装廃棄物令の改正に関しては、容器包装廃棄物処理の公正な競争に関する法的な条件の改善と、容器包装廃棄物の回収を長期的に保証することが求められる。というのは、最近、流通している容器包装の4分の1が、デュアルシステムのライセンスを獲得しておらず、実際には「ただ乗り状態」で処理されているためである。
また、新たなデュアルシステム提供企業がこの数年間で増加し、市場に競争を生み出す契機をもたらしているが、同令の改正によって、こうした企業間の競争をさらに促進する必要がある。【ドイツ連邦環境省】