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環境ニュース[海外]

ドイツ 「2007年は気候の年」 政務次官が気候変動の脅威を訴える

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2007.01.16 【情報源】ドイツ/2007.01.02 発表

 「2007年は気候の年になるだろう」。ドイツのミュラー連邦環境省政務次官は1月2日、気候変動に関するコメントを発表した。
 「1月末に提出される予定のIPCC第4次評価報告書では、気候変動について、驚くべき予測が発表されるであろう。既に80年代に危惧していた事柄は、残念ながら、予想していたよりも早く、そしてさらに悲惨な状況になりそうだ。予兆は既に出ており、中央ヨーロッパでは、今年のような暖冬が当たり前になり、本格的な冬は、今後、少なくなるだろう。ミュンヘン再保険社は、環境災害の被害が倍増すると予測しており、今後は、暖かい、雨の多い冬だけでなく、異常気象に見舞われるだろう。この気候は、人々に危害を及ぼすだけでなく、経済にも被害をもたらすであろう。
 また、アルプスのウィンタースポーツ地域における気候変動の影響をまとめた、経済協力開発機構(OECD)の研究報告書では、今後、降雪可能な地域はますます高度が上がり、今世紀半ばまでに、アルプスの氷河の多くが融け、山岳地域の水の管理に大きな影響が出ることが指摘されている」
 さらに、ミュラー政務次官は、1月5日、今年は強いエルニーニョ現象が生じる可能性が示されていることを指摘し、「人間活動に起因する気候変動は新たな次元となる。気候変動はもはや抑制できず、残念ながらそれに適応することが必要不可欠だ」と警鐘を鳴らした。【ドイツ連邦環境省】

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