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環境ニュース[海外]

生物多様性保護戦略の進捗状況を評価

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2001.10.01 【情報源】カナダ/2001.09.19 発表

 9月19日、トロントにおいて連邦および州政府の野生生物、森林、漁業関係の大臣らが一堂に会し、5年前に合意された「カナダ生物多様性保護戦略」(Canadian Biodiversity Strategy)の進捗状況について評価するとともに、国家レベルでの今後の政策を討議した。
 共同議長を務めたアンダーソン連邦環境大臣は、「これは連邦・州・準州各政府の政策協力の好例だ」と評価するとともに、翌年の地球サミットに向けて生物多様性保護を推進していくことの重要性を強調した。
 今回合意された重点事項は
(1)生物多様性に関する科学的アジェンダづくり
(2)現状と傾向に冠する報告体制強化
(3)外来種対策
(4)市民の取り組み推進、の4点。
 政府としては、来年開催される地球サミットおよびその準備会合に向けて、1992年のリオ地球サミット以降の進捗状況を報告書(ナショナルレポート)にまとめていくと同時に、その過程に先住民族や利害関係者の意見等を取り入れていく考え。
 カナダでは、絶滅危惧種の保護は「連帯責任」(アンダーソン環境大臣)と捉えられている。現在、「C−5」と呼ばれる絶滅危惧種保護法案が国会で審議中。また、「絶滅危惧種の保護に関する委員会」(Canadian Endangered Species Conservation Council;CESCC)が絶滅危惧種の回復や野生生物に関するレポートを出すなど活発に活動している。オンタリオ州やブリティッシュ・コロンビア州などの州政府と連邦政府との二政府間協定に基づくプロジェクトも試験的に行なわれている。【カナダ連邦環境省】

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