一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会ディマス環境委員 船舶の解体・リサイクルへの方針を示す
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2006.05.08 【情報源】EU/2006.04.25 発表
船舶の解体・リサイクルに関し、特に、途上国で、労働者の安全や環境汚染が懸念されている問題について、欧州委員会のディマス環境委員は、国際海事機関(IMO)など国際機関において対策をとる動きはあるものの、その進捗を待つまでもなく、EUとして行動すべきだ という考えを示した。4月25日に欧州議会で行われたヒアリングにおいて、同委員は、まず、船舶業界が自主的な取組みを始めるべきであり、それがなされない場合には欧州委員会として義務的な措置を検討すると述べた。
また、EU加盟国は、耐用年数の過ぎた船舶の管理責任について模範事例を示すべきだとして、イギリスの船舶リサイクル戦略(案)が参考になるとした。
さらに、船舶解体に関するEUレベルでの戦略に向けて、行動を取るべきだと述べ、また、欧州では、途上国への有害廃棄物の輸出が厳禁されているため、EU内で船舶を安全に解体できる施設が必要だと述べた。【欧州委員会環境総局】