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環境ニュース[海外]

カナダ連邦政府 ドライクリーニング業界に新規制

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2001.09.06 【情報源】カナダ/2001.08.28 発表

 カナダ連邦政府は現在、カナダ環境保護法(Canadian Environmental Protection Act)に基づき、ドライクリーニング業界を対象とした新たな規制を準備していることを28日発表した。これは、ドライクリーニング時に排出される有害物質テトラクロロエチレン(tetrachloroethylene)の削減を目的としたもの。
 カナダでは、既に多くのドライクリーニング業者が技術革新や廃棄物管理の促進等により有害廃棄物等の削減に努めているが、連邦政府では今回の新規制によりこの流れを加速させたい考え。具体的には、1998年の環境省による調査で1994年に比べ、テトラクロロエチレンの排出が約50%減少したことが明らかになったが、さらに20%の削減を目指すとしている。ほかにも、2002年までに古い装置を新しい装置に代替する、廃棄溶剤の回収・管理を促進するといった施策が予定されている。
 ちなみにテトラクロロエチレンは、人体にも悪影響を及ぼし、呼吸器系の障害、頭痛等のほか、肝臓・腎臓障害などにつながる危険性も指摘されている。また、植物や魚類等の水生生物への影響も懸念されている。この新規制案は官報に記載され、60日間の公聴期間が設定されており、2002年はじめに施行される予定。【カナダ連邦環境省】

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