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環境ニュース[海外]

生物多様性の豊かな聖地の保全のためのプロジェクト、スタート

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2006.03.24 【情報源】国連/2006.03.18 発表

 生物多様性に恵まれた古代の聖地を保全する国際的なイニシアチブが、生物多様性条約第8回締約国会議(3月20〜31日、ブラジル・クリチバ)において発表される。
 文化的に重要なこれらの聖地は、減少する生物多様性を救う鍵となる可能性があり、「生物多様性が豊かな聖なる自然地域保全」プロジェクトでは、先住民族の人々と生物多様性を結びつける、様々な取組みが予定されている。専門家からは、地球規模で重要な生態系を有するパイロット地域として、メキシコのチワワ砂漠(太陽が生まれたという伝承がある)、ケニアのカカメガの森の鍾乳洞、ギニアビサウ共和国の88の島々、インドのコダグ地域の聖なる森などが挙げられている。
 このプロジェクトは、UNEPや先住民族のグループによって支援されており、地球環境ファシリティ(GEF)から初期的な資金を確保している。保護団体や国連機関、メキシコなどの各国政府の協力もあり、事業を開始する基盤として、現在、170万ドル(約1億9000万円)が集まっている。
 テプファー事務局長は、文化的な多様性と生物多様性とが関係していることが明確になってきていると指摘。こうした聖地が危機に瀕しており、先住民族や地域の人々が遺産を守るのを支援する必要性があることを強調した。同事務局長は、「聖地とその生物多様性を保全することは、2010年目標の達成に重要な役割を果たすことができる」と述べた。2002年のヨハネスブルグ・サミットで、各国政府は、2010年までに、生物多様性の損失を食い止めることを約束している。【UNEP】

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