旧ソビエト連邦諸国の持続可能な開発を支援　パートナーを募集

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2005.12.01 【情報源】イギリス／2005.11.18 発表

　イギリスのモーレイ環境大臣は、アルメニアのエレバンで開催中の国際会議において、東欧、コーカサスおよび中央アジア(EECCA)諸国で持続可能な開発を促進するため、欧州環境協力パートナーズ（PECE）に参加するよう呼びかけた。
　EECCA諸国の中には、世界でも最も厳しい貧困を抱える国もあり、旧ソビエト連邦時代から残された産業、また、環境問題が課題となっている。
　PECEは、2005年3月にイギリスが打ち出したイニシアティブで、水、エネルギー、生物多様性、公衆参加、持続可能な開発教育、組織やコミュニティの能力開発などを主要なテーマとしている。PECEでは、公共セクター、民間セクター及び関係団体の協働によりプロジェクトを実施している。既に、5カ国で12件のプロジェクトが進行している。
　PECEには、イギリスを本拠とする企業、NGOなど48団体が参加しているが、今回、モーレイ大臣は、EECCA各国の企業や団体に広く参加を呼びかけた。
　なお、現在実施中の12件のプロジェクトに対しては、62万ポンド（約1億2400万円）の資金が充てられ、3分の1をイギリス環境・食糧・地方省、残りをパートナ団体が負担している。また、新たなプロジェクトの提案を呼びかけおり、1プロジェクト当たり上限5万ポンド（約1000万円）の資金が提供される予定。【イギリス環境・食糧・地方省】