一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

EU 加盟申請国への52億ユーロの農業・地域開発支援にゴーサイン

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】EU/2000.11.29 発表

 欧州委員会は、11月29日、加盟申請国への多年度及び単年度の融資に関する合意に、欧州委員会農業・田園開発・漁業委員のフランツ・フィッシャー氏が署名することについて同意した。
 これは、農業及び田園開発に対する52億ユーロ(5200億円)に及ぶ加盟準備支援を提供する上で、重要なステップである。この資金は、ポーランド、ルーマニア、ブルガリアなど10の加盟申請国に対して提供される。
 多年度融資についての合意には、加盟申請国に田園地域開発プログラムの運営を委任するための詳細な条項が置かれている。今回のような完全な地域分権型の域外援助は、EU史上始まって以来のことで、EU及び加盟申請国双方が、法的・行政的にかなり努力しなければならなかった。加盟申請国には、EUの法令を直接適用することができないため、こうした努力が必要であったが、今後は、ここでの経験を他の構造的基金活動や他分野のEU政策に持ち込むことができよう。EUと加盟申請国との間で開かれた対話、広範囲の協議を行い、EUが融資に関する規制に条項を加える前に、加盟申請国に草案を示し、協議を行った上で文言を加える という手続をとった。なお、手続の遅延について批判を受けているが、フランツ=フィッシャー氏は「このような革新的で先例の無いイニシアティブは、予想していたよりも時間がかかるのは必然である」ことを強調した。
 今後、加盟申請国は公式のSAPARD機関を持たねばならず、この先の手続のスピードはSAPARD機関の設置にかかる期間に大きく依存することになる。【欧州委員会環境総局】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース