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環境ニュース[海外]

COP6に関する代表団長談話

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】カナダ/2000.11.25 発表

 アックスワーシ・カナダ政府代表団長は、11月25日、オランダのハーグで開かれていたCOP6について談話を発表。同氏はまず総括として「今回の交渉が時間切れで全面合意に至らなかったことは大変遺憾である」と述べ、所期の目的を達成できなかったことに失望感を表す一方、「次回閣僚会合での実りある交渉を期待できる、という意味では重要な進展もあった」として一定の成果があったことも強調した。
 COP6が部分合意で終ったことに対し、「カナダ政府は、他の交渉団とともに、「国内活動、『シンク』の役割、条約遵守の確保という主要3項目について、バランスよく取り扱う枠組みを作り上げるべく努力した。さらなる議論に向けての合意がなされたと考えており、今後の国際交渉での最終全面合意に向けてカナダ政府はいかなる努力も惜しまない」として次回以降の交渉に期待すると同時に、積極的役割を担う意思を表明した。
 また、今回の会合で重要な議題となった森林・農地などの炭素吸収源(「シンク」)については、従来カナダ政府等が主張していたように、これらが削減目標達成のために一定の役割を果たすことが再認識されたとして、今後はいかに実施していくかが重要だとコメントしている。他にも途上国への支援拡大、森林・農地のシンクとしての活用に向けた取組、京都メカニズムに関する基本ルールの策定、条約遵守の確保等の点で合意に向けた積極的努力を行なったとの認識を示した。
 アックスワーシ氏はさらに「カナダでは産官学および一般市民が協力して気候変動に関する取り組みを行なっており、連邦政府は既に気候変動対策プログラムに10億ドル(750億円)以上を出資している」としたうえで、その成果として1990年以降30%以上経済活動が拡大しているにもかかわらず温室効果ガス排出は13%しか上昇していないとするデータを示した。
 ちなみに同氏が率いたカナダ政府代表団は、連邦・地方政府、NGO、産業界、若年層、先住民族コミュニティらの関係者で組織され、カナダの多文化社会を色濃く反映するユニークな代表団であった。【カナダ環境省】

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