一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU加盟国 新包装廃棄物指令の国内法制化が遅れる
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2005.09.01 【情報源】EU/2005.08.18 発表
全てのEU加盟国は、2005年8月18日までに、包装廃棄物のリサイクル目標・リカバリー目標を引き上げる、EU新包装廃棄物指令(2004/12/EC)を国内法制化しなければならなかった。しかし、国内法制化したと通知してきたのは、オーストリア、チェコ、ドイツ、ルクセンブルグ及びイギリスの5カ国のみである。ディマス環境委員は、EU全域で同指令が発効するよう、加盟国が全力で取り組んでいると確信していると述べる一方、欧州委員会は、国内法制化の期限に間に合わなかった加盟国に対して、不遵守手続きをとることもあるとしている。
新指令は、1994年包装廃棄物指令(94/62/EC)を時代に合わせ、強化するもので、包装廃棄物の埋立・焼却あるいは処女資源の生産に伴う環境への悪影響を、一層、削減することを目指している。新指令では、包装原料ごとのマテリアル・リサイクル目標、また、エネルギー回収も含めたリカバリー目標が定められている。2008年から2015年にかけて達成されるべき、EU全体の目標は以下のとおり(各国別の目標、達成期限が別途、定められている)。
●リカバリー目標 最低60%
●マテリアル・リサイクル目標 ガラス 60%
紙 60%
金属 50%
プラスチック 22.5%
木材 15%
【欧州委員会環境総局】