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環境ニュース[海外]

絶滅危惧種のペット化禁止などについて 意見を募集

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.08.17 【情報源】イギリス/2005.07.29 発表

 生物多様性担当のジム・ナイト大臣(政務次官)は、絶滅危惧種やその標本の所有を規制(場合によって禁止)する提案を発表し、関係者からの意見を募集している。
 大臣は、「霊長類や野鳥、貴重な植物など、世界の絶滅危惧種の中には、違法な生体取引によって、危機に瀕しているものがある」と指摘。また、「絶滅危惧種やその標本の違法取引を阻止するために重要なことは、生きた動植物及び標本や製品に対する需要を絶つことだ」と述べ、規制強化の意義を訴えた。
 今回の提案には、違法取引に対する規制の強化、侵入種の飼育の規制、霊長類やトラ、サイなど特に絶滅の危機に瀕している種の保護などが盛り込まれている。また、EUの規制を適用し、霊長類の私的な飼育は、適切な設備や飼育能力を有していることを証明できる専門の飼育者に限定することも含まれている。具体的には、大臣に以下の権限を与えることが提案されている。
●違法に入手された、ワシントン条約対象種の標本を所有することを禁止する。
●違法な、または持続可能でない取引により入手されたおそれのある標本を所有している場合、大臣への届出を義務付ける。
ワシントン条約対象種のうち、特に危機に瀕している特定の種について、飼育を禁止する。
 さらに、協議文書には以下のような勧告も盛り込まれている。
●現行の侵入種根絶プログラムを強化し、アカオタテガモやウシガエルの飼育を禁止する。
●次のものの所有を禁止:死んだトラの標本・体の一部・派生物、クマの胆汁・胆嚢・手足、未加工のサイの角・角の一部・派生物(アンティークの標本や許可を得ている狩猟記念品を除く)、チベットアンテロープの毛で作られた標本。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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