一般財団法人環境イノベーション情報機構
包装廃棄物規制の改正に向けて意見を募集
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2005.04.14 【情報源】イギリス/2005.03.30 発表
イギリス政府は、包装廃棄物に関する規制の改正案について、意見を募集することを発表した。これは、企業に対して包装廃棄物のリサイクル及びリカバリー目標を毎年義務付ける「製造者責任義務(包装廃棄物)規則」などの改正を行うもの。改正の主な内容は、以下のとおり。●パレットや木箱など、リースされている包装を義務の対象とする。
●輸入される輸送品も義務の対象とする。
●フランチャイズ経営者、パブ会社、もしくはそれに類似したフランチャイズやライセンス契約を有する企業は、自らが使用する包装及びフランチャイズ支店やテナント、その他が使用している包装について義務を負う。
以上の提案により、広範囲の企業グループ間で公平にリサイクルの負担が課されることとなり、また包装廃棄物総量の大部分を義務化することによって、目標レベルが下がり、コスト負担も公平になる。さらに、「製造者責任義務(包装廃棄物)規則」などでは、年間売り上げ200万ポンド(4億円)以上、50トン以上の包装を扱う企業すべてに対し、リサイクル及びリカバリーすべき包装廃棄物のトン数を毎年義務付けており、そのデータはすべてフォームに打ち込まれ当局に提出されているが、今回の提案では、50トン以上の包装を扱い、売り上げ総額が200万〜500万ポンド(4〜10億円)までの中小企業には、データに関する要求事項を簡素化することが盛り込まれている。
意見募集は6月22日まで。【イギリス環境・食糧・地方事業省】