一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界気象機関、干ばつと洪水、氷河消失の加速など水循環が不安定化していると報告
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2025.10.06 【情報源】研究機関/2025.09.18 発表
世界気象機関(WMO)は、「全球水資源の状況」報告書を発表し、地球の水循環の不安定化を警告した。2024年は史上最高気温を記録し、年初からエルニーニョ現象が主要な河川流域に影響した。
南米北部・アマゾン流域とアフリカ南部は干ばつ、アフリカの熱帯域は豪雨、中央ヨーロッパは洪水、アジア・太平洋地域は記録的な雨量と熱帯低気圧、ブラジルは干ばつだけでなく大洪水にも襲われた。
世界の主要75湖のほぼすべては高温により水質が悪化した。
平年並み(1991-2020年平均)の流量を確保したのは河川のわずか3分の1で、残りは増水か渇水で不均衡は6年連続となった。
平年並みの井は38%で、地下水の過剰汲み上げが依然として問題である。
すべての氷河地帯が3年連続で広範に氷河が消失した。多くの小氷河地帯は、氷河融水による河川流量がピークに達するピークウォーターポイントに到達したか、または超えようとしている。
消失した氷河は7km×7km×7km、オリンピックプールの1億8,000万面分に及ぶ。
【世界気象機関】