一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ気象学会、2024年の気候変動指標は記録的水準と報告
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2025.09.01 【情報源】アメリカ/2025.08.14 発表
アメリカ気象学会は、報告書「2024年の気候の現状」を公表した。世界の気候について以下を報告している。
・温室効果ガス(GHG)濃度は過去最高を記録:CO2、メタン、亜酸化窒素の大気中濃度は過去最高であった(CO2濃度は422.8±0.1ppm)。
・地表温度は過去最高を記録:1991〜2020年の平均を0.63〜0.72℃上回る。
・水循環は引き続き活発化:大気中の水蒸気量や陸域での最大日降水量は観測史上最大となった。世界全体の降水量も1983年以降で3番目の多さであった。
・海面水温は過去最高を記録:2023年の記録を0.06℃上回る。
・海洋貯熱量と海面水位は過去最高を記録:海面水位の高さは13年連続の記録更新となった。
・北極域で観測史上2番目の高温を記録:最大海氷面積は観測史上2番目に小さかった。
・南極域でも海氷の減少が続く:最小海氷面積と最大海氷面積は共に2番目に小さかった。
・氷河の融解が続く:5大陸に分布する58の基準氷河はすべて質量収支がマイナスとなり、平均の質量損失量は観測史上最大であった。
【アメリカ気象学会】