一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA下水のオーバーフロー防止策を提案
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】アメリカ/2001.01.05 発表
EPAは、1月5日、未処理下水のオーバーフローを減らすため、下水道システムの管理・運転を大幅に改善する提案を行い、パブリックコメントの募集を始めた。アメリカでは、下水道からのオーバーフローが毎年40,000件も起きており、海水浴場の閉鎖や河川・湖沼の汚染を引き起こしている。今回の提案は、現行の水質浄化法(the Clean Water Act)の許可条件を強化することで、管理能力とメンテナンスプログラムを改善することを求めるもの。4,800に上るサテライト的な下水収集システムについて、初めて許可が必要となる。また、都市部では、技術の改善とともに、施設の運転を改善する計画の策定・実施が求められ、インフラ投資が推奨される。
EPAの試算によると、今回の措置によって、全自治体合計で、9350万〜12650万ドル(約103億円〜139億円)の追加的支出が必要となる。【EPA】