一般財団法人環境イノベーション情報機構
ブッシュ政権 五大湖での汚染堆積物の浄化に対する資金を増額
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2004.02.13 【情報源】アメリカ/2004.01.29 発表
2005年政府予算案には、五大湖における汚染堆積物の浄化に、4500万ドル(約50億円)という、これまでに例のない額が盛り込まれる予定である。五大湖遺産法に基づく資金の増加が、1月29日、EPAのリーヴィット長官により発表された。この資金は、「重要地域」(PCBや重金属、多環式芳香族炭化水素により堆積物がきわめて汚染されている地域。全部で31ヵ所)のうち、4〜6ヵ所の浄化に利用される予定である。この他、予算案では、修復事業に関する「五大湖プログラム」に300万ドル(3億3000万円)、また五大湖で異常繁殖しているカワホトトギスガイ(ゼブラ貝)、アジアゴイといった侵入種の管理に関する調査に100万ドル(1億1000万円)が計上されている。
EPAは州や部族団体などの関係者と協力して、浄化資金を提供するサイトの特定を行う。資金は既存の浄化事業の拡大または新規事業の開始の支援に用いられる。【EPA】