一般財団法人環境イノベーション情報機構
ビーチのクリーン化進む
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2001.05.14 【情報源】イギリス/2001.05.04 発表
海洋保護委員会(Marine Conservation Society)が、5月4日に出版した優良海水浴場ガイド(Good Beach Guide)最新版によると、イギリスの海水浴場は、これまで以上に安全でかつ美化が進んでいるという。275の海水浴場が厳しい審査基準をクリアし、昨年比、28%の増加となった。イギリスの海水浴場の水質は、過去10年の間、ほぼ年々向上の傾向にある。これは政府の指導のもと、水会社や環境庁が行ってきた水質向上プログラムの効果によるところが大きい。イギリスでは、EUの規制基準をクリアできた海水浴場は94%を越え、イングランドについては、その数値が95%と、さらに高いレベルであることが明らかになった。ミーチャー環境大臣は、「この報告は、海水の質を向上すべく出資した6億ポンド(1020億円)の成果を示すものである」との歓迎の意を表した。
政府は、2005年の3月までに、全ての下水について、少なくとも第二処理を行い、必要であればさらに高度なレベルの処理を行うようにするとともに、基準に満たない3800本強のオーバー・フロー用パイプ(storm outflow pipes)を改善、EUの規制基準達成率を97%以上にしたいとしている。
なお、イギリスの海水浴場の、EU基準達成状況は、2000年12月4日に発表されている。【イギリス環境・運輸・地域省】