一般財団法人環境イノベーション情報機構
中国 河南省が汚水処理場を厳しく管理 アンモニア性窒素が排出基準超過
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2007.05.30 【情報源】中国/2007.02.28 発表
河南省環境保護局は先日、18ヶ所の省直轄市で完成済み稼働中の26ヵ所の都市汚水処理場の運行や排水などの状況に対して秘密調査と現場調査を行った。調査によると、一部の汚水処理場ではアンモニア性窒素が排出基準を超過、オンライン測定施設がない、運行停止状態などの問題が判明した。調査状況によると、全省の各省直轄市は完成済み稼働中の26ヵ所の汚水処理場のうち、1つが運行停止し1つが汚水の完全リサイクルを行っていたほか、その他24ヶ所のうち21ヶ所でCOD排出濃度が『都市汚水処理場汚染物排出基準』2級排出基準を満たしていた。18ヶ所でアンモニア性窒素排出濃度が『都市汚水処理場汚染物排出基準』2級排出基準を満たしており、そのうち8つで『都市汚水処理場汚染物排出基準』1級A基準を満たしていた。
調査では、一部の都市汚水処理場は監督管理、運行、排水などの面で以下の問題があるのが判明した。[1]管網建設が遅れ、処理能力が発揮されていない。[2]アンモニア性窒素排出基準を大幅に超えた。[3]運行や排水状況が不安定。[4]オンライン測定設備がない。[5]経費不足により運行停止となった――などである。【中国国家環境保護総局】