一般財団法人環境イノベーション情報機構
公道を走行しない特殊自動車に排ガス規制 162回国会に法案提出へ
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2005.03.07 【情報源】環境省/2005.03.07 発表
フォークリフトなど特殊自動車のうち、オフロード(公道を走行しない)車から排出される窒素酸化物(NOx)・粒子状物質(PM)を規制するための「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」案が2005年3月8日開催の閣議で閣議決定され、第162回国会に提出される見込みとなった。自動車からの排出ガス量のうち、オフロード特殊自動車からの排出量は窒素酸化物(NOx)で約25%、粒子状物質(PM)で約12%を占めるが、これまでは未規制だった。
今回の法案は、すでに規制がかけられているオンロード(公道を走行する)特殊自動車の規制強化が06年から予定される中、オン・オフ双方の特殊自動車の規制の足並みを揃えることが目的。
オンロード特殊自動車同様、オフロード特殊自動車のエンジン排ガス性能基準や車体基準を定め、基準に適合した車種であることを表示した車の使用を使用者に義務付ける(注1)。オフロード特殊自動車の排ガス許容限度は別途、大気汚染防止法の改正で規定するとしている。
なお、基準適合車であることを表示するためには(1)エンジンメーカーによる排ガス性能基準の申請と大臣による適合指定(型式指定)、(2)車両メーカーによる型式指定エンジン搭載車両であることの届出−−という2段階の手続が必要。
(注1)経過措置として法施行前に製作された特定特殊自動車は表示がなくても使用可能とする。【環境省】