一般財団法人環境イノベーション情報機構
CSRに基づく廃棄物管理・リサイクルガイドライン案への意見募集結果公表
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2004.11.08 【情報源】経済産業省/2004.11.05 発表
産業構造審議会の廃棄物・リサイクル小委員会は16年8月6日から26日まで実施していた、「排出事業者のための廃棄物・リサイクルガバナンスガイドライン(案)」をへの意見募集結果をまとめ、16年11月5日に公表した。このガイドライン案は10年に当時の通産省がまとめた「産業廃棄物排出事業者適正処理ガイドライン」の改訂版だが、企業活動に伴い排出される廃棄物の管理を、排出企業が社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)に基づく経営活動の重要な要素と位置づけて取り組む、という新しい観点からまとめられている。
廃棄物の不適正処理は法的制裁だけでなく、企業のブランドイメージ低下を招くと指摘し、CSRに基づき、経営者が積極的に廃棄物管理・リサイクルに取り組み、その取組み内容を消費者や投資家、地域社会に情報発信するような、新しい廃棄物管理・リサイクルへの関与のあり方を「廃棄物・リサイクルガバナンス」として提唱した。
今回の公表内容によると、寄せられた意見は5通(民間企業・会社員2通、 団体2通、個人1通)で意見件数は11件だった。
意見には例えば、「現行法に対するコンプライアンス(法令遵守)の担保を目的としたガイドラインをまず示す必要がある」、「廃棄物適正処理より3R推進ガイドラインとして作成したほうが事業者にとっては使いやすい」、「ガイドライン普及時にガバナンスの達成レベルごとに具体的な取組みをわかりやすく示してほしい」 などの内容があった。
これらの意見に対しては「現行法に対するコンプライアンスの確保は重要な課題と考える」、「廃棄物の適正処理とともに3R推進が重要という観点でこのガイドラインをまとめている」、「ご指摘を踏まえた普及・広報策を検討していく」などの考えが示されている。【経済産業省】