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環境ニュース[国内]

フタムラ化学工業名古屋工場で放射性同位元素が装備された機器1台を新たに発見

エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.11.04 【情報源】文部科学省/2004.11.01 発表

包装用フィルムメーカー・フタムラ化学工業(株)(注1)の名古屋工場の管理区域外で放射性物質が発見された件に関連し、同社は全工場について管理下にない放射性同位元素の有無を調べた結果をまとめ、平成16年11月1日付けで文部科学省に報告した。
 フタムラ化学工業名古屋工場では16年9月にクリプトン85を密封線源とする厚さ計や核種不明の密封線源(その後ストロンチウム90と判明)が発見され、10月に文部科学省にこれを報告。文部科学省が同社に対し口頭での厳重注意と放射性同位元素調査の指示を行っていた。
 今回の報告によると、同社の5工場すべてについて調査を行った結果、名古屋工場のクリプトン85と密封線源が発見されたのと同じ倉庫内で、新たに放射性同位元素が装備された機器1台が発見されたという。
 核種は9月に発見された密封線源と同じストロンチウム90で数量は55.5メガベクレルだったが、機器周辺の線量を測定した結果では1メートル離れた位置で周辺の自然界の放射線と同程度の毎時0.1マイクロシーベルト。またすでに専門機関により回収ずみとされた。 
 なおフタムラ化学工業側は、これらの放射性同位元素管理不適切事例が発生した原因として、(1)管理すべき機器類の点検、確認が不十分だった、(2)法令に基づく適正な廃棄処理が行われなかった−−の2点をあげており、再発防止対策としては、(一)放射性同位元素の移動時にその都度、帳簿への記入を確実に行う、(二)毎年度、管理状況報告書作成時に保管核種、数量を現物を照合する、(三)放射性同位元素の廃棄時には購入事業者に引渡すとの方針・手続きを明確に定め、従業員に対する教育を徹底する−−としている。
 報告を受けた文部科学省では、11月中にも放射線検査官を現地に派遣し、調査結果と再発防止対策の実施状況の確認を行う予定。

(注1)16年10月25日付けで、二村化学工業(株)らフタムラ化学(株)に社名変更。【文部科学省】

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