一般財団法人環境イノベーション情報機構
米EU首脳会議、京都議定書についての意見対立解消できぬまま終了
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2001.06.22 【情報源】外務省/2001.06.15 発表
2001年6月14日(現地時間)、スウェーデンのヨーテボリで、ブッシュ政権発足後、初めての米EU首脳会議が開催された。米国からブッシュ大統領、EU側からパーションスウェーデン(EU議長国)首相、プローディ欧州委員長が参加した今回の首脳会議では、地球温暖化防止のための京都議定書の扱いについてが最大の議題となった。また、中東、西バルカン、WTOなどの問題についても協議が行われた。
京都議定書の取扱いについては、京都議定書への参加を拒否している米国と議定書の早期批准を訴えるEUとの意見対立を解消できないまま、会議が終了した。
10年にわたる国際交渉の成果である京都議定書に、米国が不支持を表明している点に対し、EUは批判的であったが、最終的に米EU双方は意見が一致しないことを認めつつも、気候変動問題に取り組むために協力することを約束、共同声明にも「京都議定書とその批准について意見は一致しないが、気候変動に取り組むために全ての関係するフォーラムにおいて共に作業することを決意し、ボンでのCOP6再開会合に建設的に参加する」との文言が盛り込まれた。【外務省】