１５年度輸入米の残留農薬検査結果を公表

【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2004.10.05 【情報源】厚生労働省／2004.10.01 発表

　厚生労働省は平成１６年１０月１日、１５年度輸入米についての残留農薬やカビ毒（アフラトキシン）の検査結果を公表した。
　１５年度に輸入されたミニマムアクセス米（注１）は６５万９，９９２．１トン。
　このうち中国産うるち精米１件（２００トン）から基準値を超過した有機リン系殺虫剤ジクロルボスが検出されたため、食品衛生法第１１条違反（食品基準違反）として扱われたほか、アメリカ合衆国産うるち精米・もち精米２件（計１０．１トン）、タイ産うるち精米５件（３０７トン）に腐敗、変敗、カビの発生が認められ食品衛生法第６条違反として扱われた。
　また１５年度に輸入された二次税率支払輸入米（注２）は２６０．５トンで、このうちインド産うるち精米１件（０．５トン）から有機リン系農薬マラチオン、タイ産うるち米１件（１．２トン）から臭素がそれぞれ基準値以上検出され、食品衛生法第第１１条違反として扱われた。

（注１）１９９３年のウルグアイ・ラウンド農業合意で、合意以前に輸入がほとんどなかった品目について最小限の輸入を義務づけた措置に基づき、輸入している米。
（注２）１９９９年の米の関税化措置への切替えに伴い、政府買入米以外に二次税率を支払うことで輸入が可能となった米。【厚生労働省】