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環境ニュース[国内]

食品中のアクリルアミドについての情報をホームページに掲載

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2004.10.01 【情報源】内閣府/2004.09.30 発表

 内閣府食品安全委員会は2004年9月30日、食品の加熱で生成されることが指摘された有害物質アクリルアミドについての情報を同委員会ホームページに掲載した。
 アクリルアミドは土壌改良剤や下水道工事の沈殿物凝集剤、接着剤、紙力増強剤などに使われている物質で、国際がん研究機関により「人に対しておそらく発がん性がある物質」に分類されている劇物。2002年4月にスウェーデン政府が、ジャガイモのような炭水化物を多く含む食材を高温加熱した場合、食品中に生成されると指摘したことから、世界各国で関心が高まった。
 今回、内閣府食品安全委員会が提供した情報によると、最近の各国の研究により、アミノ酸の一種であるアスパラギンを高温加熱した場合、ブドウ糖、果糖などの還元糖と反応してアクリルアミドが生成されることが解明されてきた。
 ただし、食材を加熱した際に生成される程度の極微量のアクリルアミドの発がん性、神経に対するダメージ、生殖機能への有害性−−などについては、現在日本を含めた各国で調査研究をしている段階で、各国の公的機関でこれまでにアクリルアミドの摂取に関連して食生活を変えるよう指導している機関はない。
 今回の掲載情報もこのことを踏まえ、「緊急に従来の食生活を変える必要はない」と説明。注意すべきポイントとしては(1)様々な食品をバランスよく取り、揚げ物や脂肪が多い食品の過度な摂取を控える、(2)炭水化物の多い食品を必要以上に長時間、高温で加熱しない、(3)生のジャガイモを低温保存するとデンプンの一部が糖へと変化するため、冷蔵庫に保存した生のジャガイモは高温加熱を避ける−−の3点をあげた。【内閣府 食品安全委員会】

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