２００４年７月の平均オゾン全量　つくばで観測史上最大の７月値記録

　気象庁は２００４年８月２０日、札幌、つくば、鹿児島、那覇－－の国内４地点と南極・昭和基地で実施している上空オゾン量、地上に到達する有害紫外線強度についての２００４年７月の観測結果を発表した。
　２００４年７月の観測では、国内４地点の月平均オゾン全量（ある地点の上空のオゾン総量）は、札幌、つくば、鹿児島で並、那覇で多く、特に那覇では７月の平均値として観測開始以来最も多い２８７ミリアトムセンチメートルを記録した。
　また、米国・航空宇宙局（ＮＡＳＡ）のアースプローブ衛星のデータと気象庁の観測値から作成した全世界の月平均のオゾン全量分布について、参照値である１９７９年から１９９２年の月別平均値との偏差を解析した結果では、１０％を超えるオゾン総量減少が南緯２０～５０度付近の各地で見られた。【気象庁】